ヒンディー語について その2

December 14,2021
ヒンディー語の デーヴァナーガリー文字の特徴といえば、文字の上部を貫通する直線がその 1つになるかと思います。
नमस्ते
(ナマステ)

この横棒は シローレーカーと呼ばれ、1単語を書き終える最後に一気に引きます。

なので、文字の 本体の部分を書くときは、シローレーカーに接する部分がちゃんと一直線上になるように気を付けて書く必要があります。(実際に書いてみると、慣れないうちは難しいです。)

なお、異なる単語同士はつなげません。

ただ、1単語であっても、一部の文字はシローレーカーの貫通を受けないものもあります。貫通を受ける/受けないは文字ごとに決まっています。
भारत सूक्ष्म रसायन
(バーラト スークシャム ラサーヤン)
(意味: India Fine Chemicals)

こちらを例にすると、まず バーラト / スークシャム / ラサーヤン は単語が別なのでシローレーカーはつながりません。

スークシャム は、1単語ですが、クシャの部分(“&”みたいな部分です)は貫通を受けない部分になります。

お気づきかもしれませんが、じつは バーラト のはじめの文字も、貫通を受けない文字です。貫通を受けない文字があってもそれが先頭に来ていれば、1単語は 1線でまとまりますね。

なかなか個性的な文字の表記ルールで、とてもおもしろいと思います。どのようにしてこのようなルールが確立されてきたのでしょうか。

それでは、今回はこのあたりにしまして、また次回お会いしましょう、ナマステ!