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DFPCLがダヘジの新しい硝酸工場を発表

September 14,2023
インドの工業用化学品、鉱業用化学品、肥料の大手メーカーであるディーパック・ファーティライザーズ・アンド・ペトロケミカルズ社(DFPCL)は、戦略的成長の一環としてグジャラート州ダヘジでの硝酸工場のブラウンフィールド拡張を発表しました。

同社の取締役会は、生産能力300-kipsの弱硝酸(WNA)工場と、合計生産能力150-ktpaの濃硝酸(CNA)工場2基の建設を承認しました。製造工場は、建設予定地に十分な土地があるため、ダヘジの既にあるDFPCLの硝酸複合施設の中に建設される予定です。総プロジェクト費用はおよそ195億ルピー(工事期間中の準備費用、諸経費、金融費用を含む)になります。開始時期は暫定的に26年度下期を予定しています。

DFPCLはインドで最も大きいな硝酸メーカーで、市場シェアは45%以上にもなります。最近では、合計の硝酸生産能力(CNAWNA)は1,120kt/年になり、拡張プロジェクト完了時には1,600kt/年に増加する予定です。同社の評価によると、WNAの需要ギャップは、24年度の約140-ktから30年度の330-ktまで上がる予想で、これは特にニトロ芳香族やその他の川下産業からのキャプティブ需要や市場需要によって作用されています。同様に、インドのCNAの需要ギャップは24年度の85-ktから30年度の300-ktに拡大すると予想されています。「WNACNAの両拡張プロジェクトはこの成長に寄与し、需要ギャップを埋め、硝酸の需要にこたえる信頼できる企業のパートナーとしての地位を強化するために戦略的に計画されています。」とDFPCLは述べています。

CNAの追加生産能力の約65%はすでに昨年Arti工業と取り決めた20年契約で締結済みです。新たな技術適応と世界規模の工場は競争上の優位性をもたらし、同社は輸出市場への注力を強める意向です。また、製薬、鉄鋼、太陽電池、その他の特殊用途向けの特殊グレードについてもますます重点を置くようになることが予想されています。

「私たちの硝酸生産能力を拡張する計画は、進化する市場環境に直接合致したものです。インドの特殊化学部門の『チャイナ・プラス・ワン』トレンドに後押しされた長期にわたる大幅な引き取り確約を含む、下流部門からの硝酸への増加する需要を考えると、私たちの提案する拡張計画は市場リスクが低いです。私たちは現在の需要ギャップを埋めるためだけでなく、硝酸の競争力を通じて成長機会を活用し、供給責任を果たし、市場のリーダーであり続けるために、戦略的な立場にあります。」とDFPCL会長兼社長のSailesh C. Mehta氏は語りました。また、同氏は次のようにも述べました。「私たちはこれらの戦略的な投資(グリーンフィールドアンモニアやTANを含む)が株主に長期的な持続可能なリターンを生み出すだけでなく、輸入依存度を減らし、地元雇用を生み出すことでインド経済の利益にもなると強く信じています。」